THE FOURTH IS THE FORCE.

NEXT-360ACTIONの正体は大方の予想通り、電脳戦機 バーチャロン フォースでした。
この発表をバーチャロンファンとして感慨深い感情をもって喜びたいと思います。
ドリキャス亡き後、セガゲーを担う機種はXBOX(初代)以外に無いと思っていた当時の私は、フォースはXBOXに移植されるに違いないと考えていました。
XBOXは完全なブロードバンド対応サービスXBOX Liveを備えていたので、ネットワーク対戦を前提にしていたフォースとの相性も最適だと信じていたからです。
しかし待てど暮らせど果報は訪れませんでした。
そんな中、PS2でMARZが発売されたものの、ツインスティックが出ない等色々残念な事があり、それ以降バーチャロンは暗黒時代を迎えます。
会社としてのセガも再編を経てバーチャロンの存在もそのものが、忘れ去られたかのように思われました。
時代は流れ、XBOXも360に進化して立派にマイナーハードを脱し、ブローバンド環境も飛躍的に向上していきました。
それはバーチャロンの復活においての格好の条件が整いつつあったと言う事に他なりません。
そうしてゼロ年代も終わろうとしていた矢先、突如完全なネットワーク対応でオラタンが華麗に復活したのです。
見事なリバースコンバートを遂げたバーチャロンは、ツインスティックも異例の完全受注生産で無事発売されました。
そして満を持してのフォース発表。
個人的にはゲーム性はオラタンが最も好きですが、フォースにおいて退化したと思われるゲームスピードの抑制は、当時のネット環境を考慮していた仕様と考えられます。
その代わりに獲得したのは、チームバトルとシリーズ最多の多彩な機体による高度な戦略と戦術でした。
フォースはオラタンの続編ではなくバーチャロンの新たな可能性だったのです。
と言うわけで、ようやく暗黒時代を脱したバーチャロンですが、こうなると最新のRINGEDGE環境で、アーケードでのNEWバーチャロンの登場を期待してやみません。
市場的には、大ヒットゲーム戦場の絆の存在や、セガからもボーダーブレイクのスマッシュヒットも後押しになるかと勝手に考えている次第です。

かつての名作ゲームを排出してきたセガも今ではパブリッシャー的立場になっていましたが、Dr.ワタリをはじめ、今もセガに残り続けバーチャロンを作り続けるワークスのスタッフには敬意を評したいと思います。