任天堂次世代機「NX」について

任天堂からNXの発売時期は2017年3月予定と発表されたが、ハードの詳細は現時点では発表されていない。
2016年5月時点でWii Uは新作ラインナップや本体出荷がほぼ終息している状況であり、当然NXはWii Uの後継機であると推測される。
しかし、3DSも発売から5年以上経過しているため携帯機の次世代機もそろそろと言う時期でもある。*1
ここではNXが携帯機か据え置き機であるかも含め、どのようなものになるかいくつかの要素を踏まえて可能性を考えたい。

携帯機と据え置き機でプラットフォーム統合

昨今のゲームはグラフィックの進化に伴い開発費が高騰の一途と辿っているが、サードパーティへの訴求としてはこの開発費をいかに削減できるかが重要な要素である。
また開発費回収の目的で同一ゲームの携帯機、据え置き機を含めた多機種展開も必須となりつつある。
この課題に関してはNXの世代で携帯機、据え置き機をOSレベルで統合すれば、少なくとも多機種展開の開発費負担を減らすことが可能になる。

Wii Uゲームパッドの低遅延映像転送技術

Wii Uでは本体側で処理した映像をゲームパッド側に低遅延で伝送しているが、NXでもこの低遅延映像転送技術を利用する可能性はある。
イメージとしてはゲームパッド側を本体として単体で動作する携帯機とし、TVに接続する場合は映像受信端末を別に用意すれば良い。

NXのハードとしての形

上記を踏まえ、NXのハードとしての形を考えたい。
・携帯機、据え置き機で異なるハードを用意する場合。
OSを含め同等のスペックで携帯機、据え置き機それぞれのハードを出し、ソフトは共通で使用できるようにする。VitaとVita TVのような関係に近い。
・ゲーム機本体は携帯機のみとし、TV利用時は映像受信端末を用意する。
携帯機であってもTVに接続する映像受信端末があれば据え置き機の感覚でプレイでき、マルチプレイ時は各自の携帯機を繋げて使えるようになる。
一家に一台据え置き機と言う形ではなく3DSのように家族であっても個人毎に持つスタイルになる。
当初Wii Uゲームパッドは複数台接続できるようにすると発表があったが結局実現されておらず、周辺機器として割高になるであろうゲームパッドを別売りにするなら、単体でも動作する携帯機を使用できれば割高感もない。


以下は個人的な意見として、NXのスペックに関してはPS4並とも言われているが携帯機であった場合に今年度中にその性能を実現するのは難しいところであろう。
一方では世界的にはPS Vitaの状況は良くなくVitaの次世代機が登場する可能性は低いと思われるが、国内においては携帯機の需要は依然高い。
仮にVitaの次世代機が出ないのであれば、Wii U程度の性能でポストVitaを狙えることになる。
任天堂としては無理にPS4の牙城を切り崩しにいくのではなく、ソニーとの競合を避ける意味でも有利な携帯機に注力した方が良いのではと思うのだがどうだろう?

*1:DS(2004年12月2日発売)から3DS(2011年2月26日発売)は6年強後。NX発売時期の2017年3月は3DSから約6年弱後となる。