天高く、雲は流れ(15) (富士見ファンタジア文庫)作者: 冴木忍,森山大輔出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2004/09/16メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る

9年続いたシリーズもとうとう最終巻。1巻の初版から読んでいましたが、
個人的には1巻からの9年間はそれほど長く感じてませんでした、
むしろの1年前に14巻が出た後の時間の方が長かったです。
大暗黒の真相が中途半端にSFチックな話だったのは期待はずれでしたが、
設定で楽しむような小説を著者に期待している訳ではないので、まあどうでもいいです。
色々なキャラにどんなケリがつけられるかが問題なので。
最も印象的なエピソードは
アヤレーナを殺した少年が命と引き替えにアヤレーナを生き返らせたと言うところ。
現実社会でもそのような事件がおきた場合、
それぐらい反省していると言う事実が遺族の救いになるのでは、と私も思うからです。
おそらくシリーズ中最も不幸なキャラと思われるオルジェイですが、
これを機に過去にとらわれず、前に進んで行くと、そんな予感を感じました。
ロスメスタが塞いだままなのはパジャの役割があるということを示してる訳で
あれで良いのかなと。
パジャにも14、15巻と見せ場もあったし、フェイロンとの友情も良い感じでした。
いい意味で変わらぬ著者の大河ファンタジー最終巻でした。