秋田禎信/榊一郎/神坂一/賀東招二 小説創るぜ!

読者から寄せられた簡単なプロットを元に人気作家が小説を書くと言う、
ドラゴンマガジンの誌上企画だそうです。
私の読書歴では上記4人で読んだ事のある作家は秋田禎信神坂一の2人。
その両氏の代表作は私がラノベを読み始める足がかりとなったとも言うべき作品です。
しかし現在は両氏の作品に対して共に興味を失ってしまい、読んでいる作品はありません。
一方、榊一郎賀東招二両氏の作品は最近にアニメ化され、注目度の高い作家と思われますが、
原作、アニメ共に興味は持ちつつも作品に触れたことが有りませんでした。
そんな中でこのアンソロジー
まだ秋田禎信神坂一作品の読者に戻れるかも知れない、
榊一郎賀東招二と言う旬の作家を知って、面白ければそのまま代表作にまで雪崩れ込めるかもしれない、
と言う2つの期待を込めて読んだのですが…。
悲しいことに玉砕に終わってしまいました。
秋田禎信神坂一は、共に相変わらずな内容(らしいと言えばらしい内容)でもう駄目押し。
榊一郎の作品は一番読者のプロットと作者の着想がいい感じに融合してましたが、
続きが読みたいかと聞かれたら完全にNOと答えます。
最後の賀東招二の作品に至っては明らかに企画に対しての逃げしか感じられませんでした。
だた、氏の言う企画自体を否定する意見には同感で、
本当にあの程度の簡単なプロットから何を期待するのかが全く理解できないですね。
良くある内容の物程度のネタしかないなら読者の指示はむしろ逆効果で、
作家による設定の練りがされない分、内容が薄くなるだけ。
単に作家の技量でカバーする事を期待するなら全く読者側の指示は必要ない訳だし。
どうも企画自体間違っていたのではないかと思います。
と、こんなことを言っている自分の嗜好がラノベの本流から外れ始めているだけなのかも知れませんが。