12RIVEN WINDOWS版発売のお知らせから考えるPS2のギャルゲープラットフォームとしての価値。


12RIVENはPC、PS2マルチプラットフォームだった。

PS2版を延期しまくった挙句、発売前にPC版を発表。しかもPS2版発売後たったの一月後とは…
マルチプラットフォームにするならはじめからそう発表するべきと思います。
もう何ヶ月も前に予約をしてしまいましたよ、ひと月程度の差なら絶対PC版を買ったのに。
しかしPC版を同時に出してはPS2などの家庭用ゲーム機でギャルゲーを出す意味がどんどんなくなっていくような気がします。
12RIVENはあくまで家庭用ゲーム機のタイトルだと思ってましたが、もうそう言う時代ではないと言うことですかね。
KIDがPS2のオリジナル作品を連発して頑張っていたのに結局倒産したことが物語っているのかもしれません。


PC、PS2マルチプラットフォームは必要か?

PCと家庭用のユーザーが住み分かれていた数年前では、ユーザーにとってメリットもあったでしょうが、
いまさらPC、PS2マルチプラットフォームなんて必要でしょうか?
いまや家庭用のギャルゲーとPC用のエロゲーのユーザー層がほぼ同一になっている状況においてはほとんど意味がない気がします。
こだわりの問題かも知れませんが、両方で出る場合、実利を優先するならより高解像度、高速なPC版が選ばれる気がします。
一般的なノベルタイプのギャルゲーであればユーザーの規模、マシンの性能、表現の自由度から考えても
PS2などの据え置き型ゲーム機はPCに比べプラットフォームとしてのアドバンテージはもはやありません。
こだわりと言えばDCが現役当時にDC、PSで発売されたギャルゲーは必ずDC版を買う。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました(笑)


曲芸商法に未来はない

ついでに言うと時間差を置いた移植のケースでも、熱心なファンから金をむしり取るだけの心無い商売、
いわゆる曲芸商法がほとんどになりつつあります。
作品の焼き直し程度の手間でまた売れるのだからメーカーにしてみればおいしい話です。
しかしこんな不健全な商売をしていては、いつかユーザーに見放されてしまうでしょう。


今後PS2などでギャルゲーを出すならノベルタイプ以外のものを。

昨今の一般的なPCの構成を考えるとオンボードグラフィックが未だ多いですが、
3D性能はまだ足りないのでアイドルマスターのようなポリゴンのゲームはまだまだ家庭用ゲーム機が活躍しそうです。
未だに家庭用ゲームでの市場の大きいRPGやSLGRPGもいけそうです。アルトネリコなどはその例でしょうか。
PCにもパッドをつなぐことは出来ますが、パッドでプレイするのが快適なアクションケーム等なら、
まだまだ家庭用ゲーム機で出す価値はあるのではないかと思われます。
やはりゲーム機で出すならゲーム性の高い作品を出すべきです。


ギャルゲーはPCと相性が良い。

ノベルタイプのギャルゲーのプレイは読んで字の如く、ある意味読書です。
PCでプレイすれば普通にWebブラウズするのと同じ感覚で操作できますし、
テレビ画面で文字を追うよりもPCの画面のほうが文字が見やすいのでやはり相性が良いです。
PC+ギャルゲーはもはや完成されたメディアの形態といえます。
そう考えると今後のギャルゲーはPCに統一でも良いのでは?とまで思ってしまいますね。


それでも移植作が必要

そうは言っても我々に作品を提供いただく為にはメーカーが潤わなければいけません。
それに名作は他のハードでも触れる機会があってもいいと思います。
そこで是非ともお願いしたいこと…明日に続く。