ゲームソフトのダウンロード(DL)販売について

ゲーム

ダウンロードと言ってもマジコンとか違法なものではなく公式なものです。
Wiiはバーチャルコンソール、XboxはXboxライブアーケード、Xboxクラシックス、PS3、PSPはゲームアーカイブスで旧機種の移植版(レトロゲーム)が楽しめます。
また、Wiiウェア、DSiウェア、Xboxライブアーケード、PS3、PSPのオンライン配信タイトルとしてDL専用タイトルがあり、
普通に現行機向けに実メディアでパッケージ販売されたタイトルのDL販売としてXboxはゲームオンデマンド、PSPのオンライン配信タイトルがあります。


レトロゲーム
DL販売でレトロゲームが遊べるのは非常に良いことだと思います。
古い作品を遊びたいと思っても、中古屋やネットオークションを探すしか手はなく(PS1のベスト版はいまだに売っていたりしますがこれは例外)。
本体が手に入らない場合は手の出しようもありません。
また、DL販売では値段も数百円〜千円強に設定されており、中古を探すより安価で手軽です。
中古でいくら売れてもメーカの利益はないので、ゲームメーカーにっとても有意義と言えることだと思います。


DL専用タイトル
ゲームは大抵、定価5000〜8000円で実質1000円引きくらいで販売されています(おまけのついた限定版などは1万越えするタイトルも珍しくありませんが)。
例外的には大ヒットした脳トレやSIMPLEシリーズ(PS1の頃は麻雀ゲームが特に売れたそうです)など最初から安価に設定されたゲームもあります。
これは、ユーザにとっては5000円は払いたくないが2000円程度で気軽に遊べるゲームがあっても良いことを示しています。
ゲームメーカもちょっとしたカジュアルゲームなどは、製造コストや流通コストを節約できるメリットがあり、昨今のiPhoneやケータイゲームの需要を考えるとこのようなタイトルも必要です。


PSP Go売れないスパイラル
さて、次が本題です。
普通に現行機向けに実メディアに格納されパッケージ販売されたタイトルのDL販売について、
Xbox360はさすがに新作タイトルでDL版はまだ無く、旧作のみ配信されています。
PSPのオンライン配信タイトルではUMDで発売された旧作も配信されていますが、新作タイトルもUMD版とDL版が同時に出ることもあります。
PSPはUMDが使えないGoの存在もあるので新作のDL版も出ないと困りますが、DL専用タイトルを除いて新作タイトルがいきなりDL販売されているのはPSPだけです。
DL版の価格はUMD版と比べて大体1000円引き程度です。
だた、この試みはうまく行っていないように見受けられます。
PSP Go本体の売り上げは毎週2千台を割る程度で推移しており、毎週2〜3万台売り上げているPSP-3000と比べて10分の1も満たしていません。
また新作のDL版は出ない事もあります(キングダムハーツのDL版はディズニーが許可しなかったとの噂もありました)。
旧作についても最近は徐々に増えていますが、まだまだ揃っているとは言いがたい状況です。
DL版が出なければGoも売れず、Goが普及しなくてはDL版も売れない、これでは売れないスパイラルです。


ベスト版は全てDL版で
そこで、DL販売はレトロゲームやカジュアルゲームだけで良いのかと言う話になります。
私個人の感覚では気に入った作品は手元に物を置いておきたいし、物として残らないDL版に4、5千円払うのは非常に抵抗があります。
いざという時は売ってお金にすることもできますし…。
これが旧作タイトルはどうでしょう?
PS1以降、半年程度で3000円程度のベスト版が発売されるようになって久しいですが、中古対策の意味合いもあり定着している販売方法です。
しかしながらベスト版の存在は新作をフルプライスで買った最も優遇すべき人に対しての裏切り行為ともとれます。
先にも述べましたがXbox、PSPは普通に現行機向けに実メディアでパッケージ販売された旧作タイトルをDL販売しています。
これも私の感覚ですが旧作が2、3千円程度なら買っても良いかなと思います。(ベスト版を中古に売った場合千円程度と考えると、理想は2千円が妥当だとは思いますが)
もういっそのこと実メディア版のベスト版を一切やめてDL版に切り替えてはいかがでしょうか?
発売後すぐに欲しい人や手元に物が欲しければ実メディア版、発売して時間が経っても安く手に入れたいならDL版を買えばいいのです。


PSP2はどうなるか?
PSP2の仕様がどうなるか気になるところですが、Goの反省を踏まえて考えて欲しいものです。
UMDは色々叩かれましたが、容量対コスト比や製造コストを考えるとDSのような半導体ではなくUMDのような光ディスクは優れていると思います(半導体にこだわっていた任天堂もゲームキューブから光ディスクを採用しています)。
アクセスの遅さはフラッシュメモリにインストールすれば良いだけですし。
是非ともPSP2にもUMDが継続採用されることを願っています。


ゲーム業界も景気の悪い話が続いていますが、iPhoneやケータイなぞに負けずに頑張っていただきたいものです。